2022.7.23

登山靴の種類と違いについて

私が初めて登山靴を購入したのは5~6年前、何の知識もない中で、
登山やアウトドア専門店でもない量販店で購入したハイキングシューズでした。

見た目としてはミドルカットで裏側の溝もありそうで比較的安い。
その時はこんなに長く山を登るつもりもなかったので、まずは安いもので登ってみてから考えればいっか。そんな風に思っていました。

その後、私は挑戦する山や山行(山小屋やテント泊)などによって、今持っている靴では厳しいという事実を突きつけられ(自ら感じて)、合計3足の登山靴を買うことになりました。このことは今となれば結果的にシーン別に3足の靴を所持できている贅沢な状況ができており、正解だった気もしています。ただ、初心者の方や初級からのステップアップを考えられている方は2足も3足も買うつもりはないでしょうし、私が当時登山靴の種類をよく知っていたら買っていなかっただろうなと思うので、それなりの事前知識をお伝えできたらと考えています。

登山靴の種類は大きく3つ
・ハイキングシューズ
・トレッキングシューズ
・アルパインシューズ(ブーツ)
この違いは色々なメーカーや量販店で基準が違っていて、明確な線引きはないと言われています。なので、ここでは自分なりのまとめを入れさせて頂いた上で、一つ一つの種類やおススメのシーンを発信させて頂きたいと思います。
ローカット、ミドルカット、ハイカットなどで区別され、比較的ハイカット程、岩稜帯やアイゼンを装着するモデルが多いので高山用、ミドルカットだから低山・トレッキング用というイメージもありますが、ハイカットでも岩稜帯に対応できないモデルや、ローカットでも比較的堅牢な作りになっているシューズもありますので、そこだけで判断しない事をお勧めします。 まずは登山専門店で、販売員さんのアドバイスを聞いていみるとよいでしょう。

ハイキングシューズとは…

ハイキングそのものが、「比較的平坦な山道を気軽に歩き、自然を楽しむ」というようなニュアンスで使われる事も多いことから、木道や階段など整備された山道を日帰り4~6h程度で歩く為のシューズとなります。
比較的平坦な道を歩く際は、アルパインブーツのような固さや重さはかえって歩きづらくなる為、軽くて柔らかいシューズが向いています。

トレッキングシューズとは…

トレッキングは、ハイキングと登山の中間にあたり、一番曖昧に使われているワードです。定義をする事は難しいですが、ハイキングがライトな山歩きに対し、トレッキングは比較的ハードな登山道もしっかり歩くものの、縦走や岩稜帯などをテントなどの重い荷物を持って歩くことが少ない分、硬さや重さはそこそこ、平地でも比較的歩きやすいモデルが多いのが特徴です。

アルパインブーツとは…

アルパインブーツは登山の中でも特に日本アルプスや八ヶ岳など、比較的高い山に多くある岩稜帯などを登る事を中心に考えた登山靴で、重い荷物を持って岩場で歩いても重さに靴が負ける事がない堅牢な作りになっています。 テント泊の北アルプスなどは荷物が多く、岩場を歩くケースも多いため、このような固くて重いブーツの方が逆に疲れない為、安全に登山をすることができます。

初心者・未経験者がまず最初に買う1足

私のおススメを結論からお伝えすると、トレッキングシューズか
トレッキングシューズとアルパインブーツの間のものがおススメかと思います。

登山靴を購入しようと思った時に、専門店などでまず聞かれるのが「どんな山にいくか」と
「これからどんな山に行きたいか」を聞かれると思います。ここがポイントです。
里山中心に低山や湿原など、整備されたハイキングコースを行く場合はハイキングシューズ。
低山やロープウェーなどで日帰りや1泊の小屋迫で行ける山頂を目指す場合はトレッキングシューズ。
テント泊などの重い荷物を持って高山の岩稜帯を登る場合はアルパインブーツ。
簡単にはそのような形で説明されると思います。

個人的に最初からこれ1足買えば良かったと思っているのは、トレッキングシューズとアルパインブーツの間で一部でバックパッキングシューズと呼ばれているもので、剛性の高いアッパーやソールを持ちながらもアルパインブーツ程ガチガチに固めないシューズとなっている為、低山トレッキング~テント泊登山までこれ1足でもまかなえてしまう代物です。もし1足だけしか選択できないのであれば、こちらがおススメです。 私が考えるベストは2足。もし時を戻して私が今の知識を持って最初の登山に向かうのであれば、ハイキングシューズ・トレッキングシューズを買わず、低山・ハイキング用に登山用のローカットシューズをまず1足目で購入し、2000mを超える山を登る予定になったタイミングでバックパッキングシューズを2足目で買いたいなと思っています。なぜなら最初の頃は比較的楽な低山が中心だった為、電車等でも行ける山が多かったからです。私は今、低山に行く際に行き帰りが楽で替え靴などを持参しなくていいローカットシューズにあこがれています。笑 本来ならばそれぞれの山行にあったシューズを複数種類持つのがベストかと思いますが、ローカットシューズからスタートしてバックパッキングシューズの2足持ちパターン、もしよければ試してみてください。

まとめ

最初の登山靴を購入する場合、まずは周囲にいる登山経験者や先輩などに一緒に登山靴を見に行ってもらうことをおすすめします。そのような方がいなければ、登山専門店の販売員の方に、どこの山に行くのか、これからどこの山に行きたいのか、そんな話をしてみてください。
どこに行くのか、どこに行きたいか、どう伝えたらいいか不明ということであれば、以下を参考に聞いてみてください。
高い山・ハードな山に行くつもりはない=高尾山・大山・筑波山などの低山と、大菩薩嶺・入笠山など日帰りで行ける山に行く予定とお伝えください。おそらくライトなトレッキングシューズを紹介してもらえると思います。
最初は上記のような低山で慣らしていきながら、小屋泊(テントは買わない)も含めた高山も行ってみたい=八ヶ岳やアルプスなどで小屋泊まで行ける靴を探しているとお伝えください。
雑誌にあるような絶景を見たい!その為には将来的にはテント泊もあるかも!?=雑誌にあるような絶景は日本アルプスが中心となる為、日本アルプスなどでテント泊ができる靴で低山でも利用できる靴とお伝えください。
きっとそのシーンに合った靴を数種類提案頂けますので、あとは自分の足に合った最高の1足を手に入れて下さい。私のおススメの2足パターンを実行したい方は、ローカットシューズで低山・大山・筑波山~日帰り登山可能な100名山などに行きたいと伝えてみてください。ある程度ソールがしっかりしているローカットシューズを紹介してもらえると思います。


個人的には最初に安いハイキングシューズを買いましたが、ある程度まではその靴でも十分楽しむことができましたし、今でも裏高尾縦走や荷物を抑えて行く際は、ハイキングシューズの方が重宝する事もあるので、数種類持てる人は、そんな使い方も「あり」ですよ。

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