奥秩父の盟主とも呼ばれる金峰山は、我々関東在住の民にとってはアクセスしやすい山梨側から日帰りで行ける百名山で、五丈岩という山頂のでっかい岩があるとこ。そんなイメージの金峰山、初心者でも行きやすいと言われていますが、ホント…?ということで、行ってきました。

金峰山の特徴

金峰山は山梨県と長野県にまたがる奥秩父山塊の山で、標高は2599m、日本百名山にも名を連ねる古くから信仰の対象とされてきた名山です。最もメジャーな登山口は大弛峠からのピストンルートですが、おとなりの百名山、瑞牆山を富士見平小屋を起点に一泊二日で踏破するルートや、今年古くからの参拝ルートの表参道も開通したとのことで、健脚者向けルートも充実。金峰山山頂から少し下った場所に金峰山小屋もあり、金峰山だけでも泊りで楽しめる環境があります。山梨側はきんぷさん、長野側はきんぽうさんと呼ぶらしく、長野側にある金峰山小屋はきんぽうさんごやになるのかな?です。

初級者視点の評価

大弛峠⇔金峰山山頂・金峰山小屋のルート評価。金峰山小屋を省けばもう少しだけ、楽になります。
初心者の方や、体力に自信があまりない初級・中級者の方向け評価です。山頂ビールを楽しみに登る初級登山愛好家の完全主観です。簡易度の評価=気楽になればなるほど高い点になる表となりますので、参考程度でお楽しみください。

初心者におすすめランクTOP30はこちら
結論>初心者向け…と言っても過言ではない、いい山です。ネックは登山口までのアクセスに難ありの点と、小屋往復をしない場合のトイレ・施設が登山口のみの点。それを考えると初心者の人は近隣だと大菩薩嶺や瑞牆山など景色も良くて道中に施設があり、アクセスが比較的楽な百名山もあるので、そちらがオススメかなぁ。ただ、景色は天気のおかげもあって想像してたよりはるかに良く、個人的には金峰山がダントツ良かったです😎。
おすすめポイント
・日本百名山・花の百名山の一座
・金峰山山頂からの360度の眺望
・朝日岳など絶景眺望箇所あり
・日本アルプス・富士山など百名山の眺望
・コースタイム5hで日帰りが可能
お気楽度的マイナスポイント
・大弛峠までの一般道の長さ
 ※車で行ける最も標高が高い峠とのこと
・朝日岳を越えるのでアップダウンが激しい
・金峰山小屋の往復が結構キツイ
・小屋に寄らない場合トイレは登山口のみ

素点の個人的アバウトルール

登山口へのアクセス

大弛峠へのアクセスはあまり良くない・便利とは言えない登山口なので注意が必要です。バス・乗合いタクシーでのアクセスも可能ですが、車でのアクセス含めて峠道が長く駐車許容台数も多くない。山梨県側は舗装道ですが、大型車両は通行不可、長野側は未舗装なので一般車両だと難しいとの書き込みあり。※冬季閉鎖もあり
※記事作成は2024年11月時点・最新情報にご注意ください【今回の参考サイト山梨県観光協会HPはこちら】
室堂へのアクセス

【大弛峠までのアクセス】
電車・バス

・JR中央線塩山駅から大弛峠へのツアーバスあり(約1時間20分)※予約制
・JR中央線山梨市駅からタクシー(約1時間10分)
マイカー
・中央道勝沼ICから約1時間40分
・中央道一宮御坂ICから約1時間30分
※大弛峠の駐車場は舗装部分は20台ほど、未舗装部分や路上駐車をするケースもあるようですがシーズン中の連休などは混雑に注意。

ルートマップと行動時間

ルートマップとコースタイム

ヘタレ山楽家(筆者)のYAMAP活動履歴から見るルートマップ。
コースタイムはYAMAP標準タイムから。大弛峠から金峰山・金峰山小屋まで行くルートの往復ルートで4:45分。

金峰山ルートマップ・金峰山コースタイム

※地図はYAMAPの私の活動履歴より※

実際の行動時間(マイタイム)と急登箇所

ヘタレ初級山楽家を自称する私が実際に歩いたコースタイムをご紹介。ヘタレの私がコースタイム通りに動けるかや、どれくらい休憩を取っているか、トータルどれくらいかかるかの参考になれば。

金峰山標高差・マイタイムMAP

ルート中の急登箇所は3箇所。行き帰りの朝日岳手前と金峰山小屋~金峰山への登り返し箇所ですが、せいぜい20分程と短いのでそこまで急登がキツイということはない感じでした。ただ、登り・下りが何度も入れ替わるのは日帰りでは初めてだったので、縦走ってこんな感じなんだろうというイメージができました。最後は結構キツくヘロヘロになりました。

行程photoギャラリー

今回の行程は、大弛峠から金峰山山頂を経由して金峰山小屋へ寄り道してピストンで帰るルート。朝日岳手前⇒朝日岳⇒金峰山手前の賽の河原⇒金峰山と眺望pointも多数あり、絶景レベルも徐々にあがる素敵なルートでした。YAMAPやYouTubeでもご紹介していますので良ければそちらもご覧下さい。
絶景天国の金峰山…金峰山小屋の往復キツかった😭(YAMAP)
【サラっと山の景色動画】大弛峠~金峰山ピストン(YouTube)


大弛峠から朝日岳へ 

大弛峠から朝日峠
長い山道の先にたどり着いた大弛峠には公衆トイレと大弛小屋があり。喫茶メニューもありました。朝日峠までは樹林帯のなだらかな登りと若干の下り箇所あり。アップダウンはここから始まっています。
朝日峠から朝日岳
樹林帯の登りと岩場の急登箇所が混在するが急登区間は短く登りやすい。朝日岳でふと眺望が広がる岩場あり。ココも絶景。次に来る朝日岳は五丈岩(金峰山)と後ろに控える山々を撮影できる撮影スポット。

朝日岳から金峰山山頂へ 

朝日岳にも絶景
朝日岳の絶景から先はまず急峻な岩場の下りから。結構下る=登り返しがある&帰りは登る…なんてことを考えながら歩く区間。
鉄山分岐・賽の河原へ
一度樹林帯に戻り、緩やかに登ると鉄山(くろがねやま)への分岐。巻き道があるのでそちらは平坦。ルート全体に言えるが平地が多いのは、ありがたい。再び岩場が出てくるとそこは賽の河原と呼ばれる山頂稜線。ここからはずっと、絶景でした😭

金峰山小屋へ寄り道 

金峰山山頂から寄り道
山頂部は名所の五丈岩少し手前にあり、金峰山小屋への分岐もこちらと五丈岩側に2箇所あり。本日はトイレにも寄りたく金峰山小屋へ。
金峰山小屋でお昼休憩
金峰山小屋は予約がなければ営業していない?という情報もありましたが、当日は営業していました。Tシャツやパーカー・ナルゲンボトルなどのおみやげと、ビールも含めた飲み物・カップ麺などの軽食の販売あり。往復の急登がキツかったですが、のんびりできました。

山頂・五丈岩へ戻って下山へ 

山頂・五丈岩周辺は360度の大パノラマ
山頂⇔小屋の往復はMAPで見ると近そうですが、標高差150m程あり。往復40分ほどかかります。昼食含め1時間30分後に山頂エリアに戻った時刻は12時半。昼すぎにも関わらずまだまだ絶景タイム😎 五丈岩手前の方位盤?には富士山・瑞牆山・大菩薩嶺・白根三山・鳳凰三山・北岳・甲斐駒ヶ岳・木曽駒ヶ岳・御嶽山・赤岳・北アルプスと百名山の名前がずらり。白根三山と北岳?仙丈ヶ岳の間違いか?と思いつつ…有名人のオンパレードは圧巻でした😍 当日は帰りの車でも富士view。気温が低かったこともありますが、超ラッキーな日でした。

金峰山は初心者向けか

初心者向け評価
3

※高尾山を⭐4,筑波山を⭐3のイメージ。
※初級ヘタレ山楽家が勝手な主観で判断した金峰山の評価。
初心者の人にもおすすめできる山です。体力的に不安がある人には朝日岳をゴールにするという選択肢もあり、朝日岳から見る五丈岩・金峰山の絶景も◎。ルート内にトイレ・施設がない点や、アクセスが遠い部分はマイナスポイントがあるので、そこが気になるなら近隣だと大菩薩嶺がおすすめ。アクセス・ルートも楽な百名山なので行ったことがない方や不安ある方はそちらからチャレンジしてみるのはどうでしょうか。

初心者・初級者におすすめの記事

初心者向け・初級登山愛好家向け記事をおすすめ記事でまとめさせて頂きましたのでよければそちらもどうぞ。

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