北横岳は八ヶ岳の北部にあり、標高2500m近い高い山です。北八ヶ岳ロープウェイを利用すると標高2237mまで上がることができるため、八ヶ岳の中でも一番簡単に登れる山とされており、冬山・雪山の入門編としても有名な山です。今回は初めて雪山にチャレンジしたレビューをヘタレ初級山楽家目線でお伝えします。

北横岳の特徴

北横岳は日本百名山にも選ばれている八ヶ岳(赤岳)・蓼科山の間にある山の一つで、長野県茅野市・佐久穂町にある標高2480mの山です。2500m級・八ヶ岳の一座でありながらも夏山・冬山ともに初心者入門編の山としても有名。山頂からは全ての日本アルプスと八ヶ岳連峰の絶景を眺めることができ、比較的天候が良い山と言われている山でもあります。
夏の北横岳の解説記事はこちら※準備中

初級者視点の評価

初心者の方や、体力に自信があまりない初級・中級者の方向け評価です。山頂ビールを楽しみに登る初級登山愛好家の完全主観です。簡易度の評価=気楽になればなるほど高い点になる表となりますので、参考程度でお楽しみください。※冬山は距離・標高差・斜度・技術の難易度1.5倍計算

初心者におすすめの私的冬山ランク1位/1位
簡易度1位/楽しさ1位※冬山はまだ1回目です😎

初心者におすすめランクTOP30はこちら※夏山日帰り版


結論>雪山初心者の方に相当おすすめできる山です。私も初挑戦で行きましたが、行程が短い上、ルート上もほとんどが樹林帯を歩くので吹きさらしの風に身を置くのは山頂エリアのみ。登りはキツかったですが、雪山ならではの最高の眺望が疲労を吹き飛ばしてくれます。聞くところ冬山では「晴れ」と「曇り・雪」で全然難易度が違うらしいので、私のような雪山初心者は、晴れ・微風を狙って行けると良いかもしれませんね~。
※簡易度の数値化出来ている項目は、冬山の場合夏山✕1.5倍でジャッジしています。
おすすめポイント
・雪山初心者でも行ける冬の高山

・人の踏み跡多く歩きやすい
・往復2hの行程・危険箇所少ない
・ロープウェイでショートカット
・雪山ならではの眺望
・北アルプス~南アルプス・八ヶ岳の絶景
・チェーンスパイクでも何とか行けた
お気楽度的マイナスポイント
・冬山用の装備で荷物が多くなる
・登りの辛さは夏山の何倍か…キツイ
・気温と体感温度の乱高下あり※登り×晴れ・無風は暑く、日陰や強風で一気に寒くなる
・天候・状況次第で撤退の決断も必要

素点の個人的アバウトルール

登山口へのアクセス

登山口は北八ヶ岳ロープウェイの山麓駅からロープウェイを利用して坪庭駅からスタートするルートです。自家用車でのアクセス以外に茅野駅からバスで向かうアクセスがあります。
【アクセスは北八ヶ岳ロープウェイのHPでご確認ください】
北八ヶ岳ロープウェイへのアクセス

<電車・バス>
「茅野駅」~バスで50分程 ※本数に限りあり注意

時刻表はアルピコ交通のHPを参照ください
<自家用車>
「諏訪IC」〜25km・40~50分程

※ロープウェイ駅にトイレ・売店あり

ルートマップとコースタイム

ヘタレ初級山楽家(筆者)のYAMAP活動履歴から見るルートマップ

※地図はYAMAPの私の活動履歴より※

坪庭は比較的アップダウンがすくない散歩道、坪庭から外れてから一気に急登・登山区間に入ります。夏山でもそれなりにキツイ区間でしたが、冬は太ももへの負荷が2倍・3倍にも感じました。ただ距離と標高差は夏山と当然一緒。短い行程で初挑戦ができる環境がありがたいです。

区間距離標高差勾配斜度
北横岳急登箇所②300m87m29.0%16.1度
比較/筑波山急登箇所200m76m38.0%20.5度
比較/大山急登箇所(男坂)700m284m40.57%22.5度

※注意※データは粗く正確でないので参考程度
北横岳後半の急登区間を比較。筑波山・大山などの関東地方の初心者向けと言われる山と比べても、斜度も厳しいわけでもないので、夏山も初心者向け、冬山も初心者向けでした。
※データの抽出方法/YAMAPの行動履歴のGPSデータから距離・標高を取得し計算。距離は100m単位・GPS精度問題など、粗さまんてんですが、個人的には参考になるのでご紹介。

実際の行動時間

各種登山情報サイトや地元観光協会・山小屋などの情報から調べた情報を元に一般的に言われているコースタイムをご紹介。基本的には地元が発信する情報を記載していこうと思っていますが、ない場合や本当か!?と思う情報の場合は、別の情報源を利用しています。今回はYAMAPより
YAMAPより

登山口/北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
ルート/山頂駅→坪庭→北横岳ヒュッテ入笠→北横岳南峰
コースタイム/登り1:02・下り0:57 合計1:59
距離/3.3㎞
 累計標高差(登り)265m※YAMAP

私のコースタイムと評価

ルート/上記ルートと同じ
行動時間(休憩含)/2時間55分

登り約1:20(休憩10分)・下り1:35(ヒュッテ休憩35分)

ロープウェイ×日帰りでかつ高山のような景色を見たい人におすすめ。行動時間も含めて気軽に行ける山です。

行程photoギャラリー

行動履歴やこの他の写真はYAMAPにもUPしているので、そちらもよければご覧ください。
北横岳/雪山初挑戦は最高&雪山の色々を知る勉強会の巻

ロープウェイで2237mの山頂駅へ 

北八ヶ岳ロープウェイ

茅野駅~バスで約1時間ほど、北八ヶ岳ロープウェイに着いたときにはすでにチケット購入と乗車で2列の行列が。。。3連休中日なのでいたしかたなし。乗車まで1時間ほどかかりました。

山頂駅・坪庭

ロープウェイで登った先すぐの坪庭はもう別世界。雪の白さが一面に広がり、雪山をこれから登るイメージが湧いてワクワク・ドキドキでした。チェーンスパイク・アイゼンを装着してGO!

坪庭から北横岳ヒュッテへ 

北横岳ヒュッテ
北横岳ヒュッテ

坪庭からは急登区間スタート
坪庭一周コースを1/4ほど歩き左側に曲がった先に急登区間がスタート地点。夏山よりかなりキツイ登りを登ります。途中坪庭を見渡せる眺望スポットの景色で癒やしを得ながら登りました。
北横岳ヒュッテは休憩ポイント
北横岳ヒュッテでは喫茶や食べ物の販売はしていないですが、山頂エリアは吹きさらしの強風なので、食事をするのはこちらのベンチがおすすめです。

坪庭を一望
坪庭のviewスポット
夏山の倍キツイ登り
北横岳登山道
北横岳登山道
雪の登山道と青空

北横岳・南峰山頂へ 

北横岳から見る赤岳
北横岳から見る赤岳

急登区間第二弾を経て山頂へ
北横岳ヒュッテまで一瞬ゆるやかになる傾斜ですが、ヒュッテから先、山頂まではまた急登区間。コースタイム15分ですが、2倍に感じる大変さを感じました。
絶景の山頂へ
山頂からは日本アルプス全てと南八ヶ岳の眺望が良いとされています。今回は南八ヶ岳の名峰赤岳がとにかくかっこよく、アルプスは少し雲がかかってしまっていました。残念だけどまた来よう。

北横岳・最後の急登
最後の急登
北横岳山頂景色
赤岳をバックに
北横岳山頂眺望
八ヶ岳と南アルプス
北横岳山頂眺望
南峰登頂!イェ~😎

帰りのお楽しみ 

本日のビール
本日のお楽しみビール

帰りは時刻表と相談しながら…立川へ
下山後のお楽しみのお風呂とビールですが、本日は電車&バス。15時茅野駅行き最終のバスに乗るために北横岳北峰を諦めてそそくさと退散。茅野駅でもうまいことすぐ出るあずさのチケットも購入できたため、地元に戻って焼肉屋に入りました🍺。茅野駅~立川駅までの間も缶ビールを頂き、電車ならではの楽しみ方も満喫!ただ、もう少しゆっくり登れたらなぁと思ったので、車で朝早く到着するパターンも試してみたいですね~。

北横岳坪庭
坪庭を戻り山頂駅へ
北八ヶ岳ロープウェイ
ロープウェイで下山
茅野駅
茅野駅
立川ホルモン
立川ホルモンで🍺

北横岳は初心者向けか

初心者向け評価
2.9

※高尾山を⭐4,筑波山を⭐3のイメージ。
※初級ヘタレ山楽家が勝手な主観で判断する北横岳・冬のロープウェイからのルート評価。
冬・雪山初級編としては最高の山。ただ、夏の筑波山が3のイメージだとしたら、道具や知識・経験がないと行くのは難しいことを考えて点数をつけました。ただ北横岳は危険箇所もないので、経験者と行けば行けないことはないことが分かりました。是非経験ある方と一緒に初雪山、チャレンジしてもらいたいです!

初心者・初級者におすすめの記事

初心者向け・初級登山愛好家向け記事をおすすめ記事でまとめさせて頂きましたのでよければそちらもどうぞ。

私的に買ってよかった山道具4選

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