入笠山は標高が2000m近い高い山ですが、麓にあるスキー場・富士見パノラマリゾートのロープウェイ山頂駅からアクセスできるため比較的楽に登ることができ、標高が高い山の眺望を楽しむことができる山と言われています。とはいえ本当に初心者向けか?ヘタレ初級山楽家目線で解説をします。

入笠山の特徴

入笠山は日本三百名山にも選ばれている長野県諏訪郡富士見町にある標高1955mの山です。南アルプス・赤石山脈の北端にあり、山頂からは360どの眺望があり、特に中央道・中央本線を挟んだ向かいに見える八ヶ岳の眺望が見事。すずらんの群生地・花の名所としても有名で、入笠湿原・ヒュッテ入笠など見所がたくさんある山です。

初級者視点の評価

初心者の方や、体力に自信があまりない初級・中級者の方向け評価です。山頂ビールを楽しみに登る初級登山愛好家の完全主観です。簡易度の評価=気楽になればなるほど高い点になる表となりますので、参考程度でお楽しみください。

初心者におすすめの私的ランク2位/50位
簡易度6位/楽しさ8位

初心者におすすめランクTOP30はこちら


結論>初心者の方に相当おすすめできる山です。
行動時間や累計標高差・行動時間すべてで比較的楽な数値内に収まっており、さらには2000m級の山ならではの山頂眺望も楽しめる。ヒュッテ入笠の絶品山小屋メシ、入笠湿原など、眺望以外にも名物・見所もたくさんあるので、アクセスするまでの距離や時間・費用に問題なければ、本当におすすめできる山です。
おすすめポイント
・360度の2000m級の山頂眺望

・すずらん群生・お花畑
・ヒュッテ入笠の山小屋メシ
・ロープウェイでかなり標高を稼げる
・最寄りの諏訪南ICから10分以内
・スノーシューレンタルなど冬のトレッキング入門にも◎
お気楽度的マイナスポイント
・都心からの距離はある
・都心方面〜車の場合、中央道の渋滞
・山登り感は少なめ・ハイキング感あり

素点の個人的アバウトルール

登山口へのアクセス

登山口は富士見パノラマリゾート内にあるロープウェイへ。マイカーだと諏訪南ICから、電車の場合は富士見駅からのアクセスとなる。富士見駅からパノラマリゾートまでの送迎バスもあるようですが、本数は多くないので要確認になります。
【アクセス・送迎情報は富士見パノラマリゾートのHP()でご確認ください】
富士見パノラマリゾートへのアクセス

<電車・タクシー・送迎バス>
「富士見駅」~タクシーで10分程

富士見パノラマリゾートの送迎バスも運行あり
<自家用車>
「諏訪南IC」〜10分程

※パノラマリゾート内ロープウェイ駅にトイレ・売店あり

ルートマップとコースタイム

入笠山の登山ルートとコースタイム※富士見パノラマリゾートHPより

入笠山MAP

≪コースガイド≫※富士見パノラマリゾート

登山口から入笠山山頂まで往復で1時間50分(休憩なし)

ロープウェイ山頂駅⇒10分⇒入笠湿原⇒10分⇒お花畑⇒30分⇒入笠山山頂⇒60分⇒ロープウェイ山頂駅※歩行時間に関しては、あくまで目安として参考にしてください。

ヘタレ初級山楽家(筆者)のYAMAP活動履歴から見るルートマップ

入笠山MAP

※地図はYAMAPの私の活動履歴より※

ヒュッテ入笠まではハイキング、ヒュッテから入笠山山頂までは山登りという感じで、後半戦はしっかりとした登山感を感じることができますが、時間も距離も短いので物足りないと感じる方もいるかも知れません。

区間距離標高差勾配斜度
入笠山急登箇所600m167m27.83%15.3度
比較/筑波山急登箇所200m76m38.0%20.5度
比較/大山急登箇所(男坂)700m284m40.57%22.5度

※注意※データは粗く正確でないので参考程度
入笠山後半の急登区間を比較。筑波山・大山などの関東地方の初心者向けと言われる山と比べても、斜度も厳しいわけでもないので、初心者向けにおすすめできると言えます。
※データの抽出方法/YAMAPの行動履歴のGPSデータから距離・標高を取得し計算。距離は100m単位・GPS精度問題など、粗さまんてんですが、個人的には参考になるのでご紹介。

実際の行動時間

各種登山情報サイトや地元観光協会・山小屋などの情報から調べた情報を元に一般的に言われているコースタイムをご紹介。基本的には地元が発信する情報を記載していこうと思っていますが、ない場合や本当か!?と思う情報の場合は、別の情報源を利用しています。今回は富士見パノラマリゾートHPより
富士見パノラマリゾートHPより

登山口/富士見パノラマリゾートロープウェイ
ルート/山頂駅→入笠湿原→ヒュッテ入笠→入笠山→お花畑→山頂駅
コースタイム/登り0:50・下り1:00 合計1:50
距離/4.4㎞
 累計標高差(登り)310m※YAMAP

私のコースタイムと評価

ルート/上記ルートと同じ
行動時間(休憩含)/3時間10分

登り約1:00(休憩なし)・山頂休憩1:15・下り0:55(休憩なし)

ロープウェイ×日帰りでかつ高山のような景色を見たい人におすすめ。行動時間も含めて気軽に行ける山です。

行程photoギャラリー

行動履歴やこの他の写真はYAMAPにもUPしているので、そちらもよければご覧ください。
リベンジ入笠山360度viewは見れるか??の巻

ロープウェイで1780mの山頂駅へ 

富士見パノラマリゾート

私は登山目的で初めて行きましたが、冬はスキー場やスノートレッキング、夏はトレッキングだけでなくマウンテンバイクなどもできるアクティビティ豊富な場所でした。登山口=スキー場の場所も結構ありますが、駐車場の台数が多く、トイレもキレイなのが良いですよね。

山頂駅周辺にも見所あり

ロープウェイ山頂駅付近にはすずらんやカタクリなどが植えられた花壇がある他、八ヶ岳を一望できる展望台もあります。少し足を伸せば湿原やすずらんの群生地もあるので、眺望が良くないときは花を愛でる目的に変更すると良いかも知れませんね。

入笠湿原からヒュッテ入笠 

入笠湿原
入笠湿原

ロープウェイからすぐの入笠湿原
ロープウェイ山頂駅から10分ほど歩くとすぐ入笠湿原に到着。入笠湿原を中心としたエリアではすずらんだけでなく水芭蕉やニッコウキスゲなど、100種類以上の花が四季折々楽しめるそうです。お花はあまり詳しくないので、リンク貼っておきます。入笠植物図鑑
旧マナスル山荘の名物ビーフシチュー
この名物を食べに来るかたもいるくらい有名だったビーフシチュー。2回行きましたが1回は売り切れ、2回目は朝イチに予約を入れて無事食すことができました。マナスル山荘からヒュッテ入笠に変わったタイミングでメニューからなくなったとのことですが、バージョンアップした牛赤ワイン煮も食べてみたいです。

入笠山登山道
整備されたルート
入笠湿原
入笠湿原
ヒュッテ入笠
ヒュッテ入笠※旧マナスル山荘
ビーフシチュー
マナスル名物ビーフシチュー

入笠山山頂へ 

入笠山山頂景色
山頂からの360度の眺望

しっかりとした登山区間
ロープウェイ山頂駅からの行程では唯一の山登りゾーンがヒュッテ入笠から入笠山山頂までの登り区間。しっかりとした登り・岩場の階段を登る区間です。
360度の絶景山頂へ
山頂からは目の前にそびえ立つ八ヶ岳を始め、天気が良ければ富士山や南アルプス・中央アルプス、遠く北アルプスなど多くの山々を見ることができます。冬山入門に適した入笠山なので、空気の澄んだ冬にスノートレッキングをトライして絶景を楽しむのもいいなと個人的に思っています。

入笠山登山道
最後は登山道
入笠山山頂
お花畑
お花畑
お花畑入笠山
季節毎に楽しむ花

帰りのお楽しみ 

カゴメの森
カゴメの森

帰りの湯はゆーとろんへ
下山後のお風呂どころは、諏訪南インター方面にゆーとろん水神の湯が行きやすかったです。食事どころも併設しているので山登りの後のカロリーバックはこちらでも可能。食事で個人的によく利用するのは帰りの中央道東京方面にある八ヶ岳PAの清里カレー🍛がお気に入り。

お花畑
見所が多い山
ゆーとろん
日帰り温泉ゆーとろん
八ヶ岳PA
八ヶ岳PAから景色
八ヶ岳PA
清里カレー

入笠山は初心者向けか

初心者向け評価
3.8

※高尾山を⭐4,筑波山を⭐3のイメージ。
※初級ヘタレ山楽家が勝手な主観で判断する入笠山のロープウェイからのルート評価。
行程は高尾山より楽で完全初心者向け。見どころたくさんなので初心者の方を登山仲間に引き込むために連れて行く山としてもオススメかも。高尾山より低いポイントは場所・アクセスのしやすさ。都心からだと中央道の渋滞などもあるので、そこだけですかね。近くにほしい山です。笑

初心者・初級者におすすめの記事

初心者向け・初級登山愛好家向け記事をおすすめ記事でまとめさせて頂きましたのでよければそちらもどうぞ。

私的に買ってよかった山道具4選

クッカー・バーナー

ジェットボイル・ミニモ

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トレッキングポール

ワイルドスピリッツレビュー

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