大月市が選ぶ秀麗富嶽十二景に名を連ねる高川山は、山頂で富士山の眺望が楽しめる山・初狩駅から徒歩で行ける気軽さなどで人気の山梨県の山。日帰り可能で電車でアクセスできることから初心者向けとも言われていますが、本当かしら?という点も含めて初級者目線で解説します。
高川山の特徴
初級者視点の評価
初心者におすすめ私的ランク29位/50位
簡易度17位/楽しさ36位
初心者におすすめランクTOP30はこちら
結論>初心者でも登れる山ですが、本当に初登山の方や、体力に自信がない方には別の選択肢が良いと思います。高尾山や筑波山など観光地化されているところであればトイレなどの施設も充実していますし、筑波山や大山(神奈川)と同じ位斜度が高い区間があるため、距離は短いものの、結構キツイです。また、私たちが行ったシラノサワコースには山頂直下にロープなしだと登り下りが難しい岩登りゾーンがあるので、初心者でも体力に自信がある方や、アドベンチャーが好きな方にオススメ。迷いやすい箇所もあるので経験者と一緒に行くこともオススメします。
おすすめポイント
・都心からのアクセス抜群
・電車だけでアクセスができる
・山梨百名山・秀麗富嶽十二景
・山頂の270度眺望、富士山の絶景
・4h程度で行ける全行程
・都留市駅にゆったり日帰り温泉♨
・中央線沿線での帰り🍺
お気楽度的マイナスポイント
・初狩駅側からの男坂・男坂手前の急登区間
・シラノサワコースに難所あり(動画参照)
・トイレは登山口に1箇所のみ
・山小屋・茶屋はない
- 素点の個人的アバウトルール
中央線「初狩駅」~徒歩20~25分
※コンビニは登山口とは逆になるが初狩駅から徒歩2~3分、国道20号沿いにローソンあり(2023年10月時点)
富士急行線「禾生駅」「田野倉駅」~徒歩20~25分
※コンビニは田野倉駅そばにセブンイレブンあり(2023年10月時点)
ヘタレ初級山楽家(筆者)のYAMAP活動履歴から見るルートマップ
※地図はYAMAPの私の活動履歴より※
区間 | 距離 | 標高差 | 勾配 | 斜度 |
---|---|---|---|---|
高川山急登箇所① | 400m | 141m | 35.25% | 19.3度 |
高川山急登箇所②男坂 | 400m | 173m | 43.25% | 23.2度 |
比較/大山男坂(神奈川) | 700m | 284m | 40.57% | 22.5度 |
比較/筑波山急登箇所 | 200m | 75m | 38.00% | 20.5度 |
※比較は私が登ったときにキツイなと感じた大山(神奈川)の男坂の区間と、筑波山の女体山直下の急登区間。
※距離・標高差のベースがYAMAPの行動履歴のため、細かくはなく、粗いデータになります。参考程度でご覧下さい。
実際の行動時間
登山口/初狩駅
ルート/初狩駅〜男坂〜高川山〜シラノサワコース〜道の駅つる
コースタイム/登り1:30・下り1:45 合計3:15
距離/5.4㎞ 累計標高差(登り)589m※YAMAP
登山口/初狩駅
ルート/初狩駅〜男坂〜高川山〜シラノサワコース〜禾生駅
行動時間(休憩含)/4時間20分
登り約1:40(うち休憩20分)・山頂休憩45分・下り1:55(うち休憩45分)
※車道に戻った際の靴の履き替えなどもあったので、もう少し短縮も可能かも!?
シラノサワコースに一部岩登りありですが、それ以外に危険箇所はなし。行動時間・累計標高からも体力的に難易度は高くありません。技術的にも岩登りルートを避ければ問題はありませんが、男坂・女坂コースの登りはしっかりとした急登あり。
行程photoギャラリー
秀麗富嶽十二景・高川山へあずさでGO!!の巻
特急あずさで中央線「初狩駅」・登山口へ
駅構内にも駅周辺にも高川山山頂から見える富士山の絶景写真あり…これで見れないとショックかもですがこればっかりは天候次第…
登山口~男坂を経て山頂へ
登山口から登山道へ
登山口までは20~25分ほど。そこからしばらくは平坦な登山道ですが、男坂女坂と沢コースの分岐で男坂女坂コースに行くとそこから男坂上部まで急登区間。我慢の時間で、距離も800mほどあるので、ゆっくり休みながら登っていきましょう。
いよいよ山頂へ
男坂・女坂を登り切った合流地点からは富士山がチラッと見える場所があり、山頂が近くなってきたことも感じながら最後の緩やかな登りを登り切ると一気に景色が開けます。
男坂・女坂の分岐手前の区間も結構な急登。以前行った大月の菊花山も駅側から急登でしたのでこの周辺の特徴かもしれませんね。
高川山の山頂景色
秀麗富嶽十二景・納得です
私たちの到着時間は10月中旬の午前10時、天気予報も良かった日だったので、運良く雲がかかっていない富士山をクッキリ見ることができました!やっぱり富士山が見れる景色は最高ですね!
山頂ビールは持参が必要
登山道中はベンチなどがなく、休憩・食事をできるスペースがあまりなかった印象の高川山ですが、山頂では座るのにちょうど良い岩などもあり、食事するのにちょうど良いスペースがあります。ただし山小屋・売店等があるわけではないので、食事や私の場合ビールなどは持参する必要あり。ゴミは持ち帰りましょう。
山頂エリアはそこまで広くないですが、10~15人位は座れる場所があります。時間によっては混雑しそうなので注意。
注意が必要な下山ルートの選択
シラノサワコースは注意
下山道は元々予定としてむすび山へ縦走して大月駅方面に行く予定でしたが、都留市駅によさそうな湯(実際行ってめちゃくちゃよかった・料金高めですが、その分すいててゆっくりできた)があった為、禾生駅に行くシラノサワコース経由の古宿コースを選択。写真の難所はシラノサワコースなので、アドベンチャー不要な方は古宿コースを行く方がおすすめです。
消費カロリーバックは立川へ
帰りは電車で立川に途中下車。お店がたくさんあって逆に迷う?ところはありましたが、お仲間が良い焼き肉やさんを調べてくれました。(慶州苑)
より道の湯はお風呂も種類が多く、リラックススペースも広く充実していてめちゃくちゃよかったです【より道の湯HP】
高川山は初心者向けか
※高尾山を⭐4,筑波山を⭐3のイメージ。
※初級ヘタレ山楽家が勝手な主観で判断する高川山×初狩駅〜男坂〜シラノサワルート〜禾生駅の評価
コースタイム・標高差・距離・区間斜度などを見ても、筑波山の白雲橋コースよりは楽かなと想いますが、男坂の斜度やシラノサワルートの岩登り下りなどアドベンチャー要素が初心者にはマイナスpoint。また、小屋やトイレなどの施設が少ない点も同様。何個か山を登った上でアドベンチャー好き、電車で行きやすい山を探している人にはおすすめですが、本当に初めて登る方にはもうちょっと観光地化されている山からスタートする方がおすすめですかね。
※注意※
すべての山に言えますが、初心者向けとはいえ登山なので、レインウェアや登山靴・防寒具などの装備品はしっかり揃えて、慣れるまでは経験者の方と一緒に行くのが安心です。