立山は富士山・白山と並び日本三霊山の一つであり、富山県にある標高3015mの山です。三霊山だけあり、古くから信仰の対象として崇められてきた神聖な山です。「立山」という名の山頂はなく、最高峰の大汝山・主峰の雄山・富士ノ折立の三つの山の総称です。そんな立山三山を縦走した結果をヘタレ山楽家目線でレビューします。

立山の特徴


立山へのアクセスは、黒部・立山アルペンルートの中間点でもある室堂を起点に向かうルートが一般的です。室堂は雪の大谷・ミクリガ池など、登山以外の楽しみもたくさんあるため、登山者だけでなく一般観光客も数多く訪れる場所。そのおかげもあり、室堂周辺には多くの宿泊施設や食事処などがあり、トイレも豊富で各所キレイ。主峰の雄山の往復だけなら日帰りでも可能なので、アルプス入門の山として多くの登山者にも愛されている山です。

初級者視点の評価

立山三山縦走ルート・雷鳥沢〜大走り〜立山三山〜室堂の評価となります。室堂⇔雄山の場合、簡易度はもう少し上がります。
初心者の方や、体力に自信があまりない初級・中級者の方向け評価です。山頂ビールを楽しみに登る初級登山愛好家の完全主観です。簡易度の評価=気楽になればなるほど高い点になる表となりますので、参考程度でお楽しみください。

初心者におすすめランクTOP30はこちら
結論>めちゃくちゃいい山です。一番のネックは立山黒部アルペンルートのコストですかね?😳体力的には序盤は登り続きなので、2〜3h登り続けます。体力に自信がある初心者は行けると思いますが、自信がない方は大山や筑波山などをトライしたあとの方が良いかな…と。ただ、室堂⇔雄山のピストンコースや、さらに楽な雄山に行かず一ノ越をゴールにするのも可能。※一ノ越にも山荘兼茶屋、ビュースポットあり。室堂周辺には見どころもたくさんあり、天気が良ければ室堂からの景色だけでも満足感あります。登山しなくても最高の場所なので、初心者の方にも是非行ってもらいたいエリアです。
おすすめポイント
・富士山・白山と並ぶ日本三霊山の一座
・小屋・施設が充実、水洗トイレも多数
・360度の山頂眺望・アルプスの絶景
・室堂からの景色だけでも満足できる
・ハイキング〜縦走まで選択肢無限!?
・黒部ダムなど行くまでにも見どころアリ
お気楽度的マイナスポイント
・雄山・富士ノ折立どちらからでも山頂に向かう場合は長い急登箇所あり
・室堂までの交通費が高い
・テント場(雷鳥沢)が地味に遠い

素点の個人的アバウトルール

登山口へのアクセス

一般的な登山口は立山黒部アルペンルートの室堂からスタートするルート。室堂へのアクセスは、立山(富山県)からと扇沢(長野県)から入るルートがあり、立山駅からはケーブルカーとバス、扇沢駅からはバス・ケーブルカー・ロープウェイ・バスと乗り継ぎする必要があります。
【アクセㇲは立山黒部アルペンルートのHPで確認ください】
室堂へのアクセス

料金目安(20240920HP情報)
※詳細は立山黒部アルペンルートHPにて
※最初の乗り物予約ができるWEB切符が便利でした
※料金改訂が実施される可能性がありますので、目安程度にご確認頂き、実際に行く前には最新情報をご確認ください。
【扇沢駅までのアクセス・長野側】
電車・バス

・JR長野駅から特急バス(約1時間50分)
・JR信濃大町駅から路線バス(約40分)
マイカー
長野道安曇野ICから約1時間
扇沢駐車場より徒歩
※場所により料金が異なります
【立山駅までのアクセス・富山側】
電車・バス

・電鉄富山駅から富山地方鉄道で55分~68分
マイカー
・北陸道立山ICから約35分
・北陸道富山ICから約40分

ルートマップとコースタイム

ルートマップ

ヘタレ山楽家(筆者)のYAMAP活動履歴から見るルートマップ

※地図はYAMAPの私の活動履歴より※

コースタイム

※参考/歩こう立山(ルート5のMAPより)
<ルート①>メジャールート
室堂~雄山ピストン(⑧⇔⑤の往復)
コースタイム/登り:2時間・下り:1時間半
<ルート②>雷鳥沢スタート
雷鳥沢~三山縦走~室堂(①⇒⑧へのラウンド)
コースタイム/登り:3時間20分(大汝山)・下り:1時間50分

実際の行動時間(マイタイム)

ヘタレ初級山楽家を自称する私が実際に歩いたコースタイムをご紹介。ヘタレの私がコースタイム通りに動けるかや、どれくらい休憩を取っているか、トータルどれくらいかかるかの参考になれば。

コースタイム比較
筆者の休憩行動

急登区間・体感斜度

区間距離標高差斜度
急登①700m300m23.1度
急登②350m149m23.3度
急登③500m292m30.17度
大山男坂600m256m23.6度
筑波山急登300m98m20.5度

※注意※データは粗く正確でないので参考程度
体感でも室堂から登る王道ルートの一ノ越⇔雄山感の区間が一番キツく長い急登区間でした。
実際に私達が下っているときに登っている方々はかなりキツそうで、初心者の方にはヘビーだと思われます。3000m近く、高山病のリスクがあるので、事前にトレーニングを兼ねて別の山に登って、体力的に問題ない状態にしておくことを推奨したいところです。

行程photoギャラリー

今回の行程は、長野側から室堂に入り雷鳥沢ヒュッテに宿泊、翌日早朝から三山縦走するプランです。行動履歴やこの他の写真はYAMAPにもUPしているので、そちらもよければご覧ください。
立山三山縦走🎦大走り〜時計回りルート(YAMAP)

前日宿泊・雷鳥沢ヒュッテへ 

扇沢から室堂へ
初日は観光気分。早めのバスを予約して黒部ダム・室堂などをゆっくり見ることができました。やっぱ一泊二日で満喫することを推奨したいっすね。
雷鳥沢ヒュッテに宿泊
個室あり・温泉あり・充電あり・布団あり・生ビールあり・水洗トイレあり・メシ美味い・スタッフの人柄◎。マイナスな口コミもみましたが、古さを感じる以外は最高でした😁

雷鳥沢から富士ノ折立へ 

大走りルートで稜線へ
立山・室堂の素晴らしさは登山口から絶景を堪能できること。大走りルートも立山だけでなく背後の奥大日岳の景色が最高でした。斜度・険しさはこの区間が一番。キツかった😭
稜線から富士ノ折立へ
前半にして本日最後の試練。稜線から見ると岩壁登りにしか見えない富士ノ折立。行ってみるとルートはしっかり。クライミングではありませんでした。キツかったけどね😱

富士ノ折立から大汝山・雄山へ縦走 

富士ノ折立山頂・剱岳の絶景堪能
山頂部は岩登りをするので高度感もあってアドベンチャールート。剱岳の景色は山頂でも手前でも大差はないので高所が苦手な方や体力温存したい方はパスしても良いかと。
大汝カレーを堪能し雄山へ
本日のメインは大汝山休憩所のカレー🍛何時から食べられるかは不明。結果本日は、9時半にご飯が炊き上がりでタイミングよく頂けました。折立〜雄山の稜線歩きはキツイ箇所少なく楽しい稜線歩きができました😁

雄山から下山・扇沢周辺の日帰り湯へ 

大汝山〜雄山の稜線から人が少し増え、すれ違い待ちでのちょっとした渋滞発生。雄山に行くとそこは別世界かと思うほどの人の多さ😳ただ、雄山から一ノ越までは下山と登山が別ルートで設定されているので、思いのほか渋滞なし。これ、素敵でした!雄山山頂はガスでしたが下山の過程でだいぶ慣れて最後は絶景見ながら珈琲☕最高かよ。でした。
下山後は扇沢からほど近い薬師の湯へ。近くてリーズナブルだったので、大町近辺は次もここにしようと思いました。

立山は初心者向けか

初心者向け評価
2.9

※高尾山を⭐4,筑波山を⭐3のイメージ。
※初級ヘタレ山楽家が勝手な主観で判断す立山の評価。
本当の初心者にはキツいですが、絶景レベルを考えても初心者の方にもすごく行ってもらいたいと思います。ただ、一ノ越からの急登区間は長くキツい。そして岩がゴロゴロしている坂を登るので、体力は必要です。経験者とともに行く&事前にトレーニングや練習が可能であれば、初心者でもチャレンジ可能だと思います。筑波山の白雲橋ルートや、大山の男坂ルートあたりは急登の練習に良いですね。

初心者・初級者におすすめの記事

初心者向け・初級登山愛好家向け記事をおすすめ記事でまとめさせて頂きましたのでよければそちらもどうぞ。

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