※ファーストビューはphotoACさんより※
神奈川県にある日本百名山の一座「丹沢山」の手前にある「塔ノ岳」。神奈川出身の私としては最も近くにある百名山なので是非行きたいと考えている山ですが、ヘタレな私は一般的な登山口である大沢~丹沢山までは往復18.1km・登り累計標高差は1775mと富士山を超えるハードな数値にビビって今まで挑戦をしていませんでした。今回は、その「いつかは行きたい丹沢山」に向けて手前にある塔ノ岳までの偵察。塔ノ岳まででもかなりハードと言われていますが、初心者が行ける行程なのか?という点も含めて初級者目線で解説します。

塔ノ岳の特徴

塔ノ岳は神奈川県秦野市、愛甲郡清川村、足柄上郡山北町の境界にある丹沢山塊の南部に位置する山。丹沢山塊のエリアは南北20km・東西40kmにも渡る「神奈川の屋根」とも言われている大きな山塊で、表丹沢・東丹沢・西丹沢・北丹沢と4つのエリアに分かれています。塔ノ岳は大山と共に表丹沢を代表とする山で、登山ルートは東側のヤビツ峠から登る表尾根縦走ルートと南側の大倉から登る大倉尾根・通称バカ尾根ルートが一般的。今回はバカ尾根初挑戦ということで、大倉尾根のピストンルートの解説になります。

YouTubeチャンネル/月イチ登山ときどきビール@yamabeer.net999

初級者視点の評価

初心者の方や、体力に自信があまりない初級・中級者の方向け評価です。山頂ビールを楽しみに登る初級登山愛好家の完全主観です。簡易度の評価=気楽になればなるほど高い点になる表となりますので、参考程度でお楽しみください。

初心者に私的おすすめランク35位/50位
簡易度36位/楽しさ11位

初心者におすすめランクTOP30はこちら

結論>初めて山に登る本当の初心者にはオススメしませんが、体力に自信がある初心者の方であれば、登山道がめちゃめちゃ整備されている点や、一定間隔で茶屋や山小屋があるのでオススメできます。富士登山を目指す方にも標高差や距離からしてもよいトレーニングになる山です。正直私のようなヘタレにはキツイ山なので、自信がない方でどうしても行きたい方は山小屋泊で一泊二日にして行くのもアリだなと思います。
おすすめポイント
・都心からのアクセス抜群

 (丹沢スマートICから10分程)
・電車・バスの本数あり

 (渋沢駅〜大倉)
・一定間隔で茶屋・小屋あり

 (営業日・時間は要確認)
・山頂エリア360度の眺望
 (富士山・相模湾・神奈川東京の街など)
・ところどころに紅葉映えスポットあり
・登り途中に平坦箇所もそこそこあり

 (アメとムチのアメが意外とある)
お気楽度的マイナスポイント
・バカ尾根名物の長い階段✕たくさん
・距離14km・累計標高差1300m超え
※参考※富士山吉田口往復

 距離14km・累計標高差1520m(剣ヶ峰なし)
・人気エリアゆえの駐車場混雑あり
・曇天景色なしだと残念な気持ち(でした)

素点の個人的アバウトルール

登山口へのアクセス

大倉尾根・ヤビツ峠ともにバスでのアクセスが可能で、自家用車でのアクセスは表丹沢の玄関口である大倉の方が駐車場のキャパがあります。ヤビツ峠には20台弱しか駐車スペースがないため、土日祝は満車になる可能性が高いので注意が必要です。※大倉も満車になりやすいですが周辺にも駐車ポイント場あり。ヤビツ峠へのバスアクセスは秦野駅から、大倉へは渋沢駅から。こちらも大倉へのバス本数は多く、バス乗車時間は15分程、ヤビツ峠へのバスは本数がかなり少ない上、乗車時間は50分ほど。大倉が丹沢山の代表的な玄関口として利用される方が多いのはアクセスの良さもありそうですね。
【バスの時刻は神奈中バスのHPでご確認ください】
ヤビツ峠へのアクセス

<電車・バス>
「秦野駅」北口~バスで50分程

「ヤビツ峠」バス停下車(終点

登山口までは徒歩20~25分
<自家用車>
「秦野丹沢スマートIC」〜30分程

「伊勢原大山IC」〜40分程
※ヤビツ峠バス停そばにトイレ・売店・レストハウス(食事処)あり
※売店等は24h営業ではないため、営業時間注意

大倉へのアクセス

<電車・バス>
「渋沢駅」北口~バスで15分

「大倉」バス停下車(終点)

登山口までは徒歩5分
<自家用車>
「秦野丹沢スマートIC」〜5-6分

※大倉バス停そばにトイレ・売店・レストハウス(食事処)あり
※売店等は24h営業ではないため、営業時間注意

<

ルートマップとコースタイム

塔ノ岳の登山ルートとコースタイム※秦野市観光協会HPより

塔ノ岳ルートマップ

《コースガイド》※秦野市観光協会

大倉→(2200m、40分)→

雑事場ノ平→(1400m、40分)→

駒止茶屋→(1000m、30分)→

小草平→(500m、30分)→

天神尾根分岐→(600m、30分)→

花立山荘→(500m、20分)→

金冷シノ頭→(550m、30分)→

塔ノ岳→(550m、15分)→

金冷シノ頭→(500m、10分)→

花立山荘→(600m、20分)→

天神尾根分岐→(500m、20分)→

小草平→(1000m、20分)→

駒止茶屋→(1400m、30分)→

雑事場ノ平→(2200m、25分)→

大倉

ヘタレ初級山楽家(筆者)のYAMAP活動履歴から見るルートマップ

塔ノ岳ルートマップ

※地図はYAMAPの私の活動履歴より※

個人的に小屋・茶屋の数に驚き&行ってみたらちょうど良いところに休憩できる場所があるので、距離と長さは実際よりは長く感じずに登ることができたと思います。

が…長いものは長いことにかわりなし。

区間距離標高差勾配斜度
塔ノ岳急登箇所①1600m383m23.9%13.3度
塔ノ岳急登箇所②400m114m28.5%15.5度
比較/大山男坂(神奈川)700m284m40.57%22.5度
比較/筑波山急登箇所200m75m38.00%20.5度

※注意※データは粗く正確でないので参考程度
キツく感じた割には斜度は高くないですが、やはり階段が長く続く=距離の面がかなりキツイ事をあらためて実感しました。
※比較は私がキツイと感じた大山・筑波山の急登区間。
※データの抽出方法/YAMAPの行動履歴のGPSデータから距離・標高を取得し計算。距離は100m単位・GPS精度問題など、粗さまんてんですが、個人的には参考になるのでご紹介。

実際の行動時間

各種登山情報サイトや地元観光協会・山小屋などの情報から調べた情報を元に一般的に言われているコースタイムをご紹介。基本的には地元が発信する情報を記載していこうと思っていますが、ない場合や本当か!?と思う情報の場合は、別の情報源を利用しています。今回は秦野市観光協会HPより
秦野市観光協会HPより

登山口/大倉バス停
ルート/大倉→ 花立山荘→ 塔ノ岳 大倉尾根ピストンルート
コースタイム/登り3:40・下り2:20 合計6:00
距離/13.4㎞
 累計標高差(登り)1353m※YAMAP

私のコースタイムと評価

登山口/大倉バス停
ルート/大倉~花立山荘~塔ノ岳 大倉尾根ピストンルート
行動時間(休憩含)/9時間10分

登り約4:30(うち休憩30分)・山頂休憩1:10・下り3:30(うち休憩45分)
※帰りは膝痛発症のため休憩多くゆっくり下山

コースタイムで見た秦野市観光協会さんのペースでは全然行けずでしたが、登りの中間点も行かない地点までで、30人以上に抜かれており、おそらく100人抜かれ位はされました。笑 ただ決して遅いペースではなかった為、初心者・初級者の方は休憩込で9時間位はかかるイメージをして計画を立てると良いかもしれません。

行程photoギャラリー

行動履歴やこの他の写真はYAMAPにもUPしているので、そちらもよければご覧ください。
丹沢山予行練習・初バカ尾根の巻

日帰りの場合は朝早く大倉駐車場へ 

大倉レストハウス
大倉バス停・レストハウス

ICから車で5分・最寄り駅からバス15分で「大倉」へ
大倉バス停・大倉駐車場へのアクセスは車でも電車でもともにアクセスが楽にできるところにあり、様々なルートがある塔ノ岳でも一番メジャーであり、鍋割山にもこちらから行けることもあり、表丹沢の玄関口となっている。
登山口までのアプローチ
塔ノ岳・丹沢山へ向かう大倉尾根は大倉バス停から5分ほどのところにあり、登山口へのアプローチも楽にできます。丹沢山へのアプローチも視野にいれつつの行程だったため、私たちは朝5時に駐車場に到着。残台数は5~6台ほどですぐに埋まったので土日祝日は満車も注意が必要そうです。

遭難や緊急事態に場所を知らせる為に設置されている看板のNoは45?46?くらいまで…先は長いです。

茶屋・小屋・山荘が一定間隔であり休憩しながら

塔ノ岳標高差
こちらも秦野市観光協会より

塔ノ岳までは長い階段の連続
大倉から初まり、観音茶屋・見晴茶屋・駒止茶屋・堀山の家・花立山荘と、山頂までの間に5つの小屋があり、営業時間や営業日などはそれぞれあるようだが、一定間隔で休憩ができるポイントがあるのは非常にありがたい。
登山道は整備された木道・階段が中心
登山道は整備された木道や階段が中心で、さらにほとんどの箇所で登り・下りのすれ違いができるので、本当に整備がされています。いわゆる登山道・岩や石の登りより階段の方が多い印象です。

とにかく長く続く木の階段と木道。距離があり、長い登りの行程は富士登山に近い印象。トレーニングに良いかも。

山頂からは富士山・丹沢山塊・相模湾が見渡せる

塔ノ岳山頂
心の目で見る山頂眺望

塔ノ岳~丹沢山への縦走路は富士山の絶景point
先頭の写真のように塔ノ岳や花立山荘からも富士山の眺望があり、さらにここから奥に行く丹沢山への稜線上も富士山を横目に見ながら歩ける絶好の眺望スポット(らしい)。私たちは残念ながら雲がかかってみれませんでした。。。
初心者の方は尊仏山荘1泊2日もおすすめ
行程が長く時間もかかるルートになるので、山小屋泊も検討して頂くと余裕があって良いかもしれません。その間に富士山が顔を出す可能性も高くなりますし!帰りのお風呂は渋沢・秦野・鶴巻温泉駅周辺に日帰り温泉もあるのでお好みで選択できそう。本日の帰りメシは渋滞回避で地元(川崎)に戻ってから。

帰りメシは川崎市のブッチャーズキッチン(HP)。ちょっと贅沢ですがお肉が食べたい山登り後にめちゃくちゃ良いかも!

曇天の塔ノ岳の魅力について 

塔ノ岳紅葉
紅葉シーズン🍁

紅葉シーズンは各所見所あり
私たちが行った11月下旬はちょうど紅葉シーズンになっており、前半の標高が低い場所では至る所で木々が色づいていました。
海側眺望は遠く伊豆諸島・伊豆半島・房総半島まで
富士山の眺望だけでなく南側はかなり開けており、所々で相模湾がめちゃくちゃ近くに見えました。山頂近くの登り階段では振り返れば海側の眺望が見れる道が続いており、山頂からも360度の眺望あり。富士山が見えないときは逆側の景色に視線を移してみてはいかがでしょうか。

眺望はズームしても見づらいですが、しっかり箱根・天城・筑波の山々が確認できました。江ノ島もね。

塔ノ岳は初心者向けか

初心者向け評価
1

※高尾山を⭐4,筑波山を⭐3のイメージ。
※初級ヘタレ山楽家が勝手な主観で判断する塔ノ岳×バカ尾根ピストンルートの評価。
コースタイム・累計標高差・距離において富士山と同レベル。標高が低い分、低酸素・高山病などの心配は少ないですが、とにかく長い。長い。単純な登りだけでなく上り下りを繰り返すので、バカ尾根と言われる理由がよくわかりました。笑。ということなので、初心者向けではありません。ハードコースの富士山だけ行きたいという方の入門としては1回トライしてもらうと良いかと思いますが、そうでない方は、いろいろな山を登ってから行くこと、富士登山・アルプス登山と同じように事前トレーニングをした上で行くことをおすすめします。

初心者・初級者におすすめの記事

初心者向け・初級登山愛好家向け記事をおすすめ記事でまとめさせて頂きましたのでよければそちらもどうぞ。

私的に買ってよかった山道具4選

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