「初心者×おすすめ×登山×関東」などの検索で登山に行く先を検討する方は多いと思いますが、実際に行ってみたらめちゃくちゃキツかった…なんてことになったことのある人は私だけではないはず。。。
そんな皆様向けなのか、登山地図アプリのYAMAPに2023年12月、難易度を見る為の参考になる「コース定数」を見ることができるようになりました。これは登山先を検討する際に参考になる。ということで、私が登った山のリストをYAMAPのコース定数・データをまとめたエクセルを作ってみました!
YAMAPのコース定数とは
登山アプリのYAMAPはご存じの方も多いかと思いますが、YAMAPとコース定数を簡単に紹介しておきます。
・YAMAPとは
YAMAPは、登山やハイキング向けの便利な地図アプリです。インターネットがなくてもGPSで通行を確認でき、移動したコースを記録ができます。自分の登山行程の記録を取ることができるだけでなく、他の人の行動履歴も見ることができるので、自分が行ったことのない山に行く時の参考にすることもできます。
- オフライン地図:電波なしでも使える
- 活動ログ:距離や時間、高低差を自動記録
- 安全機能:登山計画書、位置共有も可能
- コミュニティ:他の人の記録も見れる
山のSNSのような活用ができる面白いアプリです。無料版でも充分に活用できます。またヤマレコなど類似のアプリもあるので、自分に合ったもので活用すると良いと思います。
私はYAMAPを活用・有料版ユーザーです😎
・コース定数とは
「以下YAMAP INFO より引用」
コース定数とは、登山コースの体力的なきつさを総合的に表す指標で、下記の計算式で算出されます。
- コース定数 = 1.8 × 標準コースタイム(h) + 0.3 × 距離(km) + 10.0 × 累積標高差上り(km) + 0.6 × 累積標高差下り(km)
登山コースの体力レベルを考える際、コースタイムや標高差を目安とすることが多いですが、どれかひとつの要素だけではなく、コースタイム・距離・累積標高 (上り・下り) の4つの指標を組み合わせて客観的な指標として定義したものになっているというのがコース定数の特徴です。
[YAMAP INFO]
https://info.yamap.com/archives/550
客観的なデータは参考になります
・活用時の注意点
私見になりますが、体感と比べたときに差が出てしまうかなと思うのが「平坦が長いルート」を通った時。コースタイム・距離・累積標高差で見るとあまりキツイと感じていなかった山の方が定数が大きくなってしまうケースもあると感じました。
参考になる客観的データではあるが、体感差はあるといことを前提にしたほうが良いと思います。
私は圧倒的に大山がキツかった
難易度比較表(やさしいルート順)
YAMAPのコース定数・データをまとめ表は以下より。時間は私の行動時間でコースタイムではございませんのであしからず。リンクよりエクセルデータがDLできますので、ご自由にお使いください。
※コース名のリンクは実際のYAMAPに投稿した登山日記・データです。
高尾山や筑波山など、関東近郊の低山からアルプス入門編と呼ばれる高山など、都心に住んでいる方には参考になりそうかなというラインアップ。リスト内には、テント泊や小屋泊で1泊2日で行った山なども含まれています。
タイプ別・初心者おすすめの山
比較表を参考にしつつ、実際に初心者におすすめの山を考えてみました。
データから読み取れる数値をベースに、アクセスや施設の充実等を追加。行きやすく楽しい山をベースにしています。
・体力に自信がない方におすすめの3選
「運動不足解消のために山でも登ってみようかな」
体力に自信がない方、はたまた、しばらく運動をしていない方が対象のイメージです。
・高尾山(東京・定数10)
・弘法山(神奈川・定数11)
・金時山(神奈川・定数7)
全て山頂標高1000m以下の低山・登り累計標高差500m未満・楽に行ける・アクセスが良い・施設充実でありながら、山登り感があるというのは共通項目です。※たまたまですがこの3つの山から全て富士山が見えます(天気次第ですが…)。
【高尾山】
・高尾山口駅から徒歩/電車で行ける👍
・山頂エリアに茶屋豊富・生ビールも🍺
・駅直結の日帰り温泉あり♨
【弘法山】
・秦野駅から徒歩/電車で行ける👍
・鶴巻温泉駅までの縦走で日帰り温泉あり♨
・累計標高差が少なくハイキング気分♪
【金時山】
・山頂眺望・富士見の山に気軽に登る👍
・しっかりとした登山感・一部急登もあり
・山頂茶屋・有料トイレあり
高尾山は登山界最強のエンタメスポット。なんだかんだ高尾山から始めるといいと思う。
・少し遠くても絶景が見たい方
「せっかく山に行くなら楽に絶景が見たい」
ちょっとくらいアクセスに難があっても、山らしい絶景・眺望が見たい方向け3選です。定数を見てもらえば一目瞭然ですが、体力に自信がない方でも登れる比較的楽なルートになっています。
・入笠山(長野・定数8)
・北横岳(長野・定数7)
・那須岳(栃木・定数5)
2000m・2500m近くの本格的な山で山頂眺望が絶景、登り累計標高差500m未満で楽に行ける、中腹・山頂手前までロープウェイで行けるのが特徴です。この中で個人的なベストは入笠山です。ICから近いので比較的アクセスしやすく、山頂眺望だけでなく山小屋メシ・高山植物・湿原などの見所・エンタメ度も高い山です。※2000m・2500mの山は天候が平地と大きく変わります。また、那須岳もそうですが、高山は活火山の山が含まれますので、火山情報・天候情報を収集して向かいましょう。
【入笠山】
・山頂から八ヶ岳を始め360度の絶景が👍
・諏訪南ICから10分・ICから近いのは👍
・帰り道に日帰り温泉あり♨
【北横岳】
・八ヶ岳だけでなくアルプスの眺望が👍
・坪庭や七ツ池など山頂以外にも見所あり
・ICから40~50分とこの中では遠め
【那須岳】
・ロープウェイから1h以内で山頂へ👍
・火山ならではの眺望が楽しめる👍
・那須の観光地とセットで楽しむのも可
2000m・2500mと標高が上がると景色のレベルもぐっと上がります😎
・体力に自信がある方
「どうせ山に登るなら富士山に登りたい!」
普段から運動をしていて、しっかりとした登山を求めているかた向け3選です。
・筑波山(茨城・定数17)
・大山(神奈川・定数12)
・塔ノ岳(神奈川・定数32)
コース定数を見て一目瞭然ですが、前述の6選と比べて一気にキツくなるルートです。大山・筑波山はルート選択で定数も変わりますが、急登箇所がしっかりある山。塔ノ岳は富士山と同じ位のコース定数になるので、大山や筑波山に登った次のステップで検討してもらうといいかもです。この中で個人的おすすめは筑波山。日本百名山というのもありますが、山頂からロープウェイやケーブルで下山できるので、「体力に自信があってもキツかった」となっても楽に下山できるのがいいですよね。
【筑波山】
・奇岩・奇石も楽しむことができる👍
・山頂エリアに茶屋豊富・トイレ超キレイ
・各ルート登山口に日帰り温泉あり♨
【大山】
・体力別に選択できるルートあり👍
・阿夫利神社はミシュラン★★
・バス本数も充実でアクセスしやすい
【塔ノ岳】
・富士山と同じ位の標高差・距離を登れる
・一定区間に茶屋・山小屋がある
・相模湾・富士山・丹沢の山頂眺望👍
富士山マジキツかったので、見るに限ると思ってます
データ以外で注意すること
私が登山を始めた時はコース定数といものがあるとは知らず、とりあえず初心者におすすめの地元神奈川の山ということで「大山」に登りました。結果、距離は短くても急登がキツくてキツくて…死にそうになりました。笑
コース定数を参考にできるというのは良いことだと思いますが、やはり参考程度にしかならないので、定数以外で気をつけた方がよいことを以下にまとめておきます。
・平地の長さ・急登箇所・標高
平地の長さが長いルートだと距離が長く定数より楽に感じます。一方平地が短くて定数が高い場合は急登が長いとも言えるのでハードになります。目安ですが、1000m近く登るコースはかなりキツイく、10kmを超えていても標高差500m未満であれば結構楽に感じます。 また、標高2000m以上の山は絶景レベルは上がりますがアクセスが遠くなるだけでなく高山病や天気の急変などのリスクもあるので、気をつけましょう。
・茶屋・山小屋などの施設
茶屋や山小屋など施設がある・ないはチェックしましょう。トイレの心配が少なくなるだけでなく、食事を持っていかなくて済む(営業していない可能性もあるので行動食や最低限の食べ物は持って行ってしまいますが…)可能性もあります。土日のみの営業だったり、営業時間通りに開かないなどは山あるあるなので、HPやYAMAPなどで事前情報をチェックしていきましょう。
・アクセス
人気の山は電車だけで行ける山や、バスの本数・駐車場が充実している山が多いので、登山道や施設が充実していることが多いです。逆にアクセスが不便な場所は登山道や施設が整備されていない場所も多くあるので、初心者の方はアクセスが便利な山、遠くてもロープウェイなどが利用できる山を選択すると良いでしょう。
まとめ
YAMAPのコース定数比較表、いかがでしたでしょうか。自分が行った山は「初心者向け」や「アルプス初級の山」「高山初級編」など、関東近郊の人気の山が中心なので、次行く山はどこにしようかな?と悩まれている時に役に立てたら幸いです。簡単なYouTube動画を入れている活動日記もあるので、そちらも参考にしていただけたらうれしいです。